ヒロシマ旅行 その5
今日は靹の浦目指し、まずは福山駅に向かう。
進行方向を向くボックス席に
座る事が出来た。
各駅停車で2時間半。
途中、幾つか
棚田を見ることが出来た。
小さな苗が水面に映り
空が映り、とっても綺麗。
出来ることなら
途中下車したかった。
福山駅に入る寸前
お城が見えた。

駅の直ぐ傍だったので
立ち寄り、外から見学。
福山城が今、町のシンボルとして
ここに建ち続ける迄の
とてつもない人生を知ったのは
旅から帰ってから。

江戸時代初期に建てられたこの城は
明治の時代に少しずつ切り売りされて
内堀はレンコン畑になり
後に駅の拡張で埋められる。
外堀も鉄道と学校に埋められた。
市民の声で、本丸だけはなんとか
公園として認可されたが
県は修復費用も公園の
維持費も出し渋るため
(有志は貸席を建設し、活性化を計ったのだが)
維持が困難となる。
明治後半、福山町の願いが
やっと聞き入れられ
県は修復費用を認めた。
文化的価値を評価されたのは
昭和に入ってから。
国宝となるが…
1945年8月8日福山大空襲で破壊。
そして戦後。
再び、区画整理と開発によって
切り刻まれ…と言う歴史を繰り返す。
保存を呼び掛ける市民と
行政との対立、土地開発、
戦争と言う歴史。
私はこの旅で靹の浦と言う町に
行く途中、この福山城が今の姿を
留めるまでに触れた。
こう言った歴史は
福山城に限った事ではないはず。

そして福山と薔薇。
地域住民が始めたらしい。

大空襲により壊滅した福山。
「心に和らぎを」との思いから
薔薇を育て始めたようだ。
住民は公園に集まり熱心に世話をして…
現在、薔薇の町となっている。

誰かが何かを美しいと思う
残さなければいけないと考える。
誰かが花を熱心に育てる
そこに美しい花が咲く。
抱えきれない位の刺激!
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