自り伝、毎日2ページづつ進んでいる。
もちろん10ページくらいは書き進むが、手直しをすると、2ページくらいになるのである。
遠く離れている弟子たちが、八戸の昌益の元に集まる。
一年くらい前から計画する設定にした。
八戸の新井田村の豪商、松橋孫助は千石船を所有していた。
それを八戸藩は御用船の代わりに使っている。
松前藩から昆布が運ばれ、それを松橋の船に米と大豆を乗せて、江戸、大坂に行く。
大豆は江戸に、米は大坂に、昆布は、薩摩藩の御用船に、その昆布は琉球に。
それらの便を使い、遠くにいる弟子たちに連絡するのである。
そして、当時は飢饉、それに伴う一揆が至る所で起こり、国を出る時は、船を使う方が安全なのである。
それを可能にするには、昌益と弟子たち、協力者たちとの出会いがなければならない。
出会いは、出合いとも書く。同じ意味であるが、出会いは、その場限りの意味に使い、出合いは、その後ずっと引き継いでいく意味に使う。
昌益の出あいは、出合いと書いた方が良いのである。
弟子たちとの出合いももちろんだが、後々の人間にとっても出合いではなかろうか。そうなのである。
安藤昌益を知り、生き方が変わった人間にとっては、正しく出合いなのである。
ならば、昌益を演劇にすることは、その出合いを引き起こす機会になる。
だから、1ページ1ページ、心を込めて書かなければならない。
そのことである。
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