2012年より上演してきた安藤昌益の物語
「自り伝(ヒトリデン)」
京都を出発し、江戸、八丈島、讃岐……
いよいよ完結します!
2023年3月23日(木)〜26(日)
両国・シアターX(カイ)

《北田役三國、昌益役根岸、おたみ役徳丸、仙確役桑島、いね役榊原》
とうとう「八戸」の物語。
これまで何度か取材を計画しては
コロナの影響で中止になっていましたが
今回やっと八戸に辿り着けました!
メンバーはいつもの4人
平石、三國、徳丸、榊原です。

1日目 13時半 本八戸着
安藤昌益資料館のスタッフ
久保沢さんがコーディネートして下さった
それはそれは素敵なお二人に
お会いすることから始まりました!
《一番右の女性が久保沢さん》

町のガイド、瀬川征吉さん。
《帽子には、昌益バッチ装着!》
2019年に観光功労者として
表彰されている方です。

郷土芸能『えんぶり』については
戸来元(へらい・はじめ)さんを
ご紹介くださいました。
元、太夫であるご本人が
えんぶりについて調べ尽くしまとめ上げ
ご本を出版されてます。
「えんぶり私考」
町歩きの後、安藤昌益資料館で
根城秀峰会長に面会の時間をいただき
平石耕一と初対面!
館長の三浦忠司さんはご不在でしたが
ご著書の中に
平石、ピンとくる資料を見付け、大喜び!!
街歩き訪問場所
安藤昌益資料館、
安藤昌益居住跡、
天聖寺、
飢餓供養塔、
更上閣


長者山新羅神社
この神社で、えんぶりが開催される。

2日目
8:30ホテル出発(八戸城があった辺り経由)
9時
根城に到着。

根城祭開催日のため
多くのボランティアガイドがいます。
※入り口付近で
昨日、お会いした瀬川さんもお仕事をされてました!

「今日のコスチュームは黄色ですねぇ!!」
城内には何人かのガイドがいました。
その中で、市澤さんに質問。

喜んで応じてくださり
答えが質問の種となり、それに答えるとまた質問…
(時に話が脱線し)更に質問の種は増えるばかり!
気が付けば90分以上もの時間
ご存じの限りをご教授くださいました。
面白い時間でした。
とってもとっても感謝します!

続いて
八戸市博物館で
午後から見に行く
石碑の説明や飢饉、災害の歴史のポイントを
大急ぎで頭に詰め込みます。
そしていよいよ
新井田地区へ。
松橋孫助について調べる
手掛かりを求める旅です。
浄生寺(じょうしょうじ)



石碑を必死に読む。
フィクションですが作品内には
このお寺の住職が登場(する予定)
そして次に
対泉院参道には大きな大きな杉の木がズラー。
「なんて雰囲気のある参道でしょう」
などと言いながら
足を踏み入れようとしたその時
たまたますれ違って出て行こうとした男性に
平石が挨拶をする。
「地元の方ですか?」
「松橋孫助はこの辺りの方ですよね?」
偶然に出会ったこの方は
地元の皆さんもよくご存じの
郷土史家・
江剌家均(えさしか・ひとし)さん。
取材していることを知ると
ご一緒しましょうと申し出てくださった。
餓死萬霊等供養塔を一緒に見ながら
刻まれた文字について
ご自身の見解も含めご説明くださる。

普通に説明して下さっていたのですが
平石の質問の数々に
段々、エスカレートして…

情熱が溢れ
柵を越えた!
石の前で、本腰入れ
丹念に説明して下さいました。
二人の頭に湯気が立ち上ってました。

本当に楽しい時間でした。
感謝、感謝です!

17時
五条坂店主のふじわらさんのご紹介で
仲町えんぶり組 上野(うわの)弥さんに
お話しを伺うことが出来ました。
実際に烏帽子をご持参くださり
装着体験。

ぎゅーぎゅー締めないと
頭から烏帽子が外れてしまうんです!

決めて!と言いましたが
「いや、無理。頭、振れない。タオレ、チャウ…」

こう動くんですよ!と着けてなくても
迫力が解る動き☆さすがです!
(ごめんなさい、ピンボケで…)

榊原も、着けたかった。
でも女子は……ダメなのですって!!
(榊原、涙)
なので足だけ、体験しました。

そしてここに
えんぶり研究家・戸来さんも参上!
私を挟んで
右にはうわのさんと平石が作品の話。
左では、気が付けば席を立ち
戸来さんと三國が
腰を落とし、えんぶりの練習。
どっちも面白くて、私は困った(笑)

新井田地区にある「五条坂」と言う
お店の名前の由来を伺ったところ
店主が京都の方と言うことでした。
「自り伝」は京都編からスタートしています。
榊原演じるいねは、京都の版元の娘です。
何だか不思議な巡り合わせです。
《平石、戸来さん、ふじわらさん、三國、上野さん》

帰り際、ふじわらさんにお話を伺いましたところ
毎年、目の前の駐車場で
うわのさんの組がえんぶりを
披露しているのだそうです。
《戸来さん、ふじわらさん、榊原》

3日目 巡回バス5:55発
舘鼻岩壁朝市に向かう。
国内3本指に入るほどの規模の市。
(これは、ただの観光です)

とにかく広い!!
港全部に露店が立ち並んでいる。
戸来さんも合流して案内してくださる。
検温所すぐの所で
またもや、ガイド瀬川さんに遭遇。
瀬川さんと戸来さん
このお二人には、滞在中
毎日、お目に掛かった訳です。
なんて嬉しい!!
数多くお店が出ている中で
戸来さん行き付けの珈琲屋さんに向かいました。
夜明けの海風に吹かれ、最高の時間です。
風が変わる度
ラーメンや煮込みや、醤油の香ばしい香りも運ばれてきます。
天気も良くて大賑わい。
活気いっぱいです。
最後に安藤資料館で
スタッフの久保沢さんにご挨拶できました。
この旅がこんなにも充実したのは
久保沢さんのお陰だとつくづく思います。
御礼申し上げます。

音声劇版CDをこんなふうに素敵に展示して
販売して下さってました♪

11:05
三沢空港に向かうバスに乗り
本八戸にさよなら。
たった2泊でしたけど
1週間位、過ごしたような気持ちです。
地元愛に溢れた皆さんと
たくさんお話しして
たくさん歩き周って
本当に充実し過ぎです!
ご親切に迎えて下さった皆様
心から感謝申し上げます。
《いね 榊原典子》
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